ひどく重い。
すべて捨てて、身軽になれれば、
どれほど楽だろう。
なんて、埒もない事を考えてみる。
奪わせて下さい。
貴方に与えて欲しいわけではないのです。
この手がどれほど汚れてしまおうとも構いません。
私の選んだものを、
私のこの手で奪わせて下さい。
時折り、
気付いてくれない貴方に
ひどく苛立つ。
言葉が、
想いが足りない自分が
とてもキライ
素直に、
欲しいと伝えられなくて
・・・いたい。
拒絶された想いは、どこに?
心の辿り着く場所を。
想いの逝く先を教えてください。
強すぎる陽光は私には眩し過ぎるのです。
照らさないで下さい。
光など必要ないから。
照らさないで下さい。
熱も厭わしいだけなのです。
私のことなど捨て置いて、
二度と近づかないで下さい。
光が咲いた。
種を植えて、
育ててくれた。
貴方と同じカタチの花。
ただ、笑っていればいい。
何も知らずにいられるから。
それでも、
馬鹿みたいに溢れてくるなら、
何も見えないくらいに。
僕の中から君の言葉が消えた。
残ったのは、
からだに染み付いた暖かな肌の温度。
空っぽの空洞をいっぱいに満たすことは出来ないのだ、と
思い知った。
「ずっと、そばにいる」なんて、
睦言でしかないと思っていた。
だから、口を噤んだの。
消えていく視界の中で、
最後に聞こえたのは君の、声。
鮮やかな緑の葉に光が降る。
木陰越しの優しい光が、
僕の上に絶望を落とす。
もえて、燃えて、燃える。
消し炭になって、
なくなるまで。
貴方がいなくても大丈夫。
少し淡色の世界にゆくだけ、だから。
すべて隠して、
紛れて見えなくなるまで。
やがて、
痕さえも消えるように。
ガラクタを集めて、組み立てたらすべて元に戻る。
と、信じていたの。
さぁ、行こう?
何処へでもゆけるよ。
白い翼を背におって。
昼も夜もすべて越えて。
あなたの世界が、きっと待ってる。
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